現役高校生、浪人生を問わず、受験生ならば何度かは模擬試験を受けたことがあるだろう。しかし、模擬試験を有効活用している受験生は意外なほど少ない。受けっぱなしのまま成績表だけを見て、多少偏差値が上下しただけで、一喜一憂していては模擬試験の本当の効果は得られない。
まずは、模擬試験を受けることのメリットを考えてみよう。
メリット①自分の全国レベルでの成績判定が可能
大学の模擬試験には全国から受験生が集まる。このため、自分が受験生全体でだいたいどれくらいの位置にいるのかを、客観的データとして把握できるのである。
さらに、模擬試験は定期試験と違い、出題範囲が広く曖昧なため、本当の意味で実力を測ることができるのである。できなかった問題はそのまま、自分の弱点だと思えばよい。
メリット②本番と同じ経験ができる
時間配分や解き方の順序などはもとより、試験場の緊張感に慣れるという効果が模擬試験にはある。また、入試会場が寒かった場合はどうしたらいいか、逆に暖房が効きすぎてしまった場合はどうしたらいいのか、昼食はどのくらいの量にしておくと調子が上がるか、時計は持っていくべきかなど、模擬試験を受けると初めて分かることがたくさんある。
本番と同じ経験を積めるからこその「模擬試験」なのだ。
メリット③復習によって弱点を克服しよう
模試の問題は本番にでる。本当にでる。膨大ないままでの入試データを基にして、予備校が作成しているのだから当然である。
模試を受けて一番やってはいけないことが、やった問題を復習せずに投げっぱなしにすることだ。模試での失敗は、本番での失敗だと思って、できなかった箇所はしつこく勉強することが、模試を最大限に活かす秘訣である。
メリット①~③で最も重要なのが、③の実践である。口を酸っぱくして言うが、模試の受けっぱなしは禁忌である。一度の模試の料金も馬鹿にならないのだから、受験生には一回一回の機会を無駄にしないように頑張ってもらいたい。
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